こんにちは、安木です。
いよいよ今年も残すところ10日となりました。年々、一年が過ぎるのを早く感じる様になりました。
社会人になりだいぶ経ちますが、特に、この一年はとても忙しく、大変充実した年になったと感じています。
また来年も、女性ならではの視点で日々の暮らしにつながることや、役立つ情報、時にはちょっと足を伸ばして、私が自分の目で見てきた場所やモノなど、盛りだくさんでお伝えできればと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。
では、私の今年最後のブログは、先月行ってきた「フィンランド・デザイン展」についてお話したいと思います。
フィンランド・デザイン展
この展覧会は、フィンランド独立100周年を記念した企画展で、今年の夏頃からとても楽しみにしていたものでした。
フィンランドと言うと、皆さんはどんな事をイメージされるでしょうか?季節的なこともありますが、サンタクロース村という村がある国でもあります。
自然豊かな北欧の国、フィンランドは、「森と湖の国」とも言われています。夏は白夜、冬は極寒という大変厳しい風土の国です。
その様な中で、多くのデザイナー達が「自然と人間の調和」を原点に、日常で愛されて永く使い続けられる、シンプルで明るいデザインを生み出してきました。
中でも代表的なのが、マリメッコです。マリメッコとは「マリちゃんのドレス」という意味なのだそうです。1946年、マイヤ・イソラ氏のデザインである、ウニッコ柄は大胆なケシの花柄なのですが、その色使いがとても鮮やかで私は大好きです。とても有名なので、皆さんも一度はご覧になった事があるのではないでしょうか?
70年以上経った現在でも、世界中の多くの人々に愛されるデザインはなかなかないですね。
そして、これはもはや国民的なレベルで有名な、ムーミンです。
自然と共に暮らし、悩みや迷いを抱えつつも、自由と孤独を愛して生きていく。ムーミンの物語には、フィンランドの人々の生き方そのものが表われているようです。我が家でもコレクションしている、ムーミンのマグカップシリーズ。展覧会では、この全シリーズが壁かけのコレクションボックスにきれいに並べられておりました。残念ながら、撮影はNGでしたので、写真にも残せなかったのですが、このマグカップのデザイナー、トーべ・スロッテは、「日々の暮らしの中で、ムーミン哲学を感じられる」デザインを心がけていると話しています。
小物のデザインだけではなく、家具のデザインでも有名なのが、アルヴァ・アアルトです。
アルヴァ・アアルトはモダニズムを代表する建築家です。アアルトの作品は曲木を使うなど、温もりを感じさせるデザインが特徴的です。
1931~1932年に製造された、椅子(41 アームチェア パイミオ)実際に座ってみると、背面部分のしなりがとても気持ちがよく、膝を曲げた時のふくらはぎが当たるアール部分が心地よくフィットして、とても座りやすかったです。
決してデザインだけではなく、人の暮らしを最優先に考えられたモノ作りに感動しました。
他にも興味深いデザインのガラス細工がありましたので、いくつかご紹介します。
フィンランドの冬は長く厳しいですが、そんな環境の中だからこそ、生活を楽しむためのデザイン、自然の要素を取り入れたデザインが生まれたのだと感じました。