平屋の注意点

空気もひんやりとしてきて、気候も少しずつ冬めいてきました。インフルエンザも流行っていますので、体調には気をつけていきたいところです。

さて、今回は、平屋について少しお話をしようかと思います。

目次

平屋はいい!!でも、知っておくといいことも!

一階で生活の全てを完結できる平屋。最近人気がありますよね。一階、二階と空間が分かれないので家族との繋がりを感じやすく、歳を重ねても過ごしやすい空間にしやすくなります。

私たちの提案の中でも、このエッセンスを取り入れることが多く、『いつまでも過ごしやすい空間』というのは、常に念頭に置いているテーマでもあります。

しかし、そんな空間にも注意点があります。そこを対応、もしくは、理解をしておかないと住んでからの後悔に繋がるかもしれません。

平屋の注意点 -その1 敷地面積-

平屋は二階がない為、全ての空間を一階に集約する必要があります。その為、それなりに広い敷地が必要であり、十分な敷地面積がない場合は、プラン時に『空間の断捨離』を行う必要が出てくる可能性があります。

もちろん、プラン時にデッドスペースを可能な限りなくしていきますが、生活空間も狭くなる可能性があります。その結果、「収納がたりない」「生活空間が意外と狭い」といった後悔に繋がる可能性があるので、平屋を検討されている方は、敷地選びからしっかりと見ていく事をおススメします。

平屋の注意点 -その2 音について-

住んでみて気づくことの一つとして、『』があります。

例えば、リビングと寝室が隣接していたり、子供部屋が隣接していたりすると、夜寝ている時にテレビの音が響いてしまって眠れなかったり、小さなお子さんがいらっしゃるお家では、寝かしつけても音ですぐに起きてしまう為、気を遣って過ごさなくてはならなくなる可能性があります。

そういった事を防ぐには、壁に断熱材を入れたりして、防音性能を上げたり密閉性の高い扉にするなど、音が伝わりにくい工夫を施す必要があります。

それでも、完全に防ぐことは難しいので、ある程度は、音についての覚悟が必要になってきます。

平屋の注意点 -その3 匂いについて-

こちらも音と同様に、リビング・ダイニングの匂いが寝室やクローゼットなどに届きやすい点があります。

食事の匂い、洗濯物の匂い、外からの匂いなどなど、多くの匂いの元があり、そういったものがプライベートな空間に届きやすくなります。特に、家で焼き肉などをされる方は、それを感じやすくなるのではないかと思います。寝ている時まで、そういった匂いに囲まれてしまったり、クローゼット内まで匂いがはいってきてしまって、服に匂いがついたりする可能性があるのです。

これを防ぐには、間取りの工夫換気計画で空気の流れを考え、匂いが来てほしくない部屋に匂いが届かない工夫をする必要があります。

こちらについても、完璧に防げるという保証はないので、最低限の覚悟はやはり必要になるかと思います。

平屋の注意点 -その4 災害について-

今年猛威を奮った台風19号。被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。また、亡くなられた方、ご家族の方にはお悔やみ申し上げます。

今回の災害の報道でよく聞いた『垂直避難』。逃げ遅れたりした場合などに、二階など出来る限り高い場所に移動する避難のことですが、平屋の場合はこれが難しくなります。また、一階が浸水した場合、大きかったり重かったりして動かしにくい貴重品や家具・家電を逃がすことができません

こういった被害を避けるためには、まず、ハザードマップで水害被害のある場所なのかどうかの確認をし、もしある場合は購入を踏みとどまることをお勧めします。

今回の水害では、ハザードマップ通りの地域に被害がでたという報告もあったので、信頼して良いと思います。

また、そういった地域に建てる際は、地盤面を上げたり基礎を上げたりして、水が家まで届きにくくするなどの工夫が必要です。
最近では、某メーカーさんが家に水が入らない家というものを開発しているようなので、心配な方は見てみてもいいかもしれません。

そんな平屋ですが、地震には強い傾向があります。

二階がない為、しっかりと構造が考えられていれば、二階建て以上の建物に比べて安定性が高く、倒壊しにくい特徴があります。

もちろん、災害は自然との闘いですので、100%の保証というものはありませんが、だからこそ、しっかりとした理解と対策は取っておく必要があると思います。

まとめ

今回は平屋の注意点といった、少し暗いお話をさせていただきましたが、それぞれをしっかりと理解し、対策が取れれば、記事の冒頭でも書きましたが、『家族との繋がりを感じやすい』『歳を重ねても過ごしやすい』などの大きなメリットもありますので、素敵なお家にすることが可能です。

思い描く家を後悔なく建てるために、是非お家の色々な面を見てみてくださいね!

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