こんにちは、君島です。
必見の価値あり、日本の美しい古い町並みシリーズ第二弾
ということで、今回も日本の美しい古い町並みをご紹介したいと思います。

甲信越地方 ※カッコ内=区分 区分については以前の記事を参照ください。
新潟県:佐渡市 宿根木(港町)
山梨県:早川町 赤沢(山村集落・講中宿)
    甲州市塩山下小田原 上条(山村集落・養蚕町)
長野県:千曲市 稲荷山(商家町)
    塩尻市 木曽平沢(漆工町)
    塩尻市 奈良井(宿場町)
    東御市 海野宿(宿場町・養蚕町)
    白馬村 青鬼(山村集落)
    南木曽町 妻籠宿(宿場町)

木曽の山々に囲まれた宿場町「奈良井」

五街道の一つである中山道。信濃と美濃を結ぶ区間は、木曽路と呼ばれています。平地のほとんどない谷あいの山道の中でも最大の難所が鳥居峠で、そのすぐ北に位置する奈良井の宿場町は、多くの旅籠や茶屋が立ち並び、「奈良井千軒」と呼ばれ賑わっていたそうです。

奈良井の建築様式の特徴 ~仕組みと意匠が合致した素晴らしいデザイン~

奈良井の建築様式の大きな特徴は、出梁造で切妻造平入形式の二階部分が、一階よりも数十センチほど前面に張り出した構造となっています。また、一階の庇は段々に重ねた板を「猿頭」と呼ばれる桟木で抑えた独特な「鎧庇」です。この庇は鎖(吊り金具)で釣られただけの簡易な構造ですが、二階からの侵入を阻む泥棒除けの役割も持っていたそうです。

奈良井独自の様式です。
個々の部材が全て役割を持ち、構造体を成立させ、そして、それが独特な意匠を生み出しています。
構造と意匠が合致した無駄のない素晴らしいデザインだと思います。
この様な仕組み(仕掛け)を考え造り出した先人たちには、本当に感心させられます。

 

地形を活かした町づくり

街道筋の両側に山々が迫る地形の中、町並みは南北約一キロにわたって家々が連なり、南北にある宿場の入り口には神社があり、両側の山裾には五つの寺院が配され、東側には奈良井川が天然の堀となっていたそうです。

宿場の南北の入り口には、道路を直角に曲げて四角形の空き地を設けた「桝形」の石垣跡が残っており、また、宿場内で街道の道筋が屈曲する「鉤の手」が見られます。
これらは、道を見通せないようにすることで、敵が一気に攻め込みづらくする防衛手段で要害としての機能も考慮し、上町、中町、下町に分かれた町割りを形成しています。
街道沿いには、ほぼ均等な感覚で六ケ所の水場が設けられ、現在も大切に利用されているそうです。

先人の町計画の素晴らしさ

厳しい自然環境をうまく利用し、自然と調和した町計画は、現在の都市計画よりも数段優れていると思います。幕末から明治に建てられた建築が長年にわたる保存運動の取り組みにより、修理作業が行われ守られてきた奈良井の町並みは、見どころ満載で是非一度は行ってみたい町並みです。

ちなみにですが、弊社島田(マリ子)も十一年前に、頂いたお仕事の取材で訪れていたそうです。

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