家づくりにかかる費用と内訳

こんにちは、君島です。
今回は、家作りに掛かる費用について、ご紹介したいと思います。

家作りをするにあたって、気になるのは「お金」です。

どういったものにお金が掛かるのか、知っておくだけでも費用のイメージがつきやすくなるので、『自分の大事にしたい所』の優先順位がつけやすくなります。

 

目次

A.土地代

まずは、「土地代」。
家作りの大きな割合を占める部分であり、大事な要素です。

土地代は、「利便性」「イメージ」「環境」などの地域性や「高低差」「」「道路条件」などの土地の特性、「流通量」などで価格が決まります。

ご自身の予算と照らし合わせて考えると、土地にいくら掛けられて、建物にいくら掛けられるのかが、大まかに分かります。

例えば、建物価格から割り出す場合は、
・予算:3,500万円

予算(3,500万円)-(建物価格(2,100万円/35坪:税込)+諸費用(400万円))=土地価格(1,000万円)

と、なり、1,000万円(税込)までの土地なら買えるということが分かります。

※建物価格2,100万円(60万円/坪:税込)は、現在の福島県の相場程度(60~65万円程)です。もちろん、企業毎や仕様、デザイン等によって変わります。

 

B.家の価格

次に家の価格ですが、家の価格を決定づけるものは、大枠で言えば2つです。

B-1:本体工事費」「B-2:付帯工事費

B-1:本体工事費
建物本体にかかる費用のことです。

基礎工事から、家の骨組み、内外装、屋根、設備を含む家本体の工事費のことです。

家の面積や使う部材、また家づくりのこだわりなどにより大幅に価格は変化しますが、この本体工事費が、家づくりで一番多くかかる費用です。

B-2:付帯工事費
建物本体以外にかかる費用のことを指します。

フェンスや門扉、アプローチ、庭などの植栽にかかわる外構工事をはじめ、屋外給排水工事、建て替えの際の解体工事費、地盤改良など依頼先が、専門の工事会社に発注する工事にかかる費用のことをいいます。

家づくりにおいて本体工事費の次に掛かる費用で、総費用のおおよそ、1.5〜2割ほどの費用がかかります。

こだわりによって大きく価格が動く要素をはらんでいるのが、家の価格です。

こだわる所には、こだわりを。我慢する所は我慢。

と、冷静と情熱の間で揺れ動きながら、しっかりと予算にメリハリをつけていく事が大切です。
例えば、家の方に予算を使いたいから、庭は自分たちでやる。と言われるお客様もいらっしゃいます。

 

C:諸費用

最後は、意外と忘れがちな諸費用です。

家を建てるには、建物に掛かる費用以外にも様々な費用が掛かります。

地盤調査費や設計・監理料、建築確認申請費、住宅ローン手数料や登記費用(手数料含む)、火災保険などの各種保険、不動産取得税や固定資産税など建物の工事以外にかかる手数料のことを言います。

諸費用は、基本的に現金払いとなり、予算としてきちんと確保しておくことが必要です。総費用の1〜2割程度かかります。

 

それぞれの内訳

家の価格及び諸費用の内訳をご紹介します。

「B-1:本体工事費」の内訳

1:仮設工事
足場組み、仮設電気、仮設トイレ、養生、清掃、片付けなどの準備の為の工事。
2:基礎工事
コンクリート、鉄筋、型枠、杭、土の処理など家の基礎を作るための工事。
3:木工事
建物の骨組み、木材、建材、ボード類、釘、金物などを使う大工さんの工事。
4:屋根工事
瓦、板金などで屋根を葺く工事のことで、庇や樋の工事も含む工事。
5:金属製建具(建具工事)
窓のアルミサッシと金属製ドアの工事。
6:木製建具(建具工事)
木製窓や木製ドア、障子や襖付けなどの工事でのことで、建具金物や取り付け手間も含んだ工事。
7:ガラス工事(建具工事)
アルミサッシ以外のガラスで、はめ殺しガラス、ガラスブロック、化粧鏡などの工事。
8:防水工事(仕上げ工事)
ベランダなど長期にわたって防水機能を持った層をつくる工事。
9:タイル工事(仕上げ工事)
浴室の床や壁、玄関などのタイルを張る工事。
10:石工事(仕上げ工事)
石を張る工事。
11:金属工事(仕上げ工事)
物干金物、鉄骨階段、手すりなどの金属を使った工事。
12:左官工事(仕上げ工事)
外壁内壁を塗り仕上げとした場合の工事。
13:塗装・吹き付け工事(仕上げ工事)
外壁に粒状の材料を吹き付け、色づけを行なう化粧工事。
14:内外装工事(仕上げ工事)
サイディングまたは、鋼板仕上げの外壁と、内部の床、壁、天井の仕上げに関係する工事。
15:仕上げユニット工事
造付け、既成家具、システムキッチン、洗面化粧台、ユニットバスなどの工事。
16:電気工事(設備工事)
電灯コンセント、照明器具、弱電設備などの工事。
17:給排水衛生工事(設備工事)
衛生設備、給湯、給水、排水、浄化槽、ガスなどの水道屋さんの工事。
18:冷暖房空調工事(設備工事)
クーラーや床暖房など冷房、暖房の工事です。また、24時間換気システムや特殊な設備工事の費用はここに含まれます。
19:その他諸経費
現場経費と会社経費を合計した費用。

 

「B-2:付帯工事費」の内訳

本体工事費と、付帯工事費をあわせたものを建築工事費と呼びます。
1:外構工事費
外構(フェンスや門扉、アプローチ、庭や駐車場などを含む)、植栽工事などの費用を指します。建物の外回りの費用全般を指します。
2:建物解体、伐採費
建て替えや土地にある古い建物を解体する場合、既存建物の解体や植栽伐採のための費用が別途必要になります。
3:地盤改良工事
地盤調査の結果、家を建てる場所が軟弱地盤だと判断された場合など、家を建てられる状態にない場合、地盤の強度を高める為に地盤を改良する費用が必要となります。
4:引き込み工事
水道管やガス管などを土地に引き込む工事です。CATV(ケーブルテレビ)や通信回線などの引き込み工事も含まれます。
5:敷き設工事
土地に引き込んだ水道管などを家の内部に入れるための工事が必要となります。
6:屋外電気工事
庭など屋外の照明や給排水の設置工事が必要となります。敷地内における建物外部の配線、配管工事や、門、アプローチ、庭、屋外駐車場などの屋外における電気工事のことをさします。
7:造園工事
庭をつくるための費用や植栽などのかかる工事費用。
8:カーテン工事費
各部屋のカーテン、ロールブラインド、カーテンレール、カーテンボックスなどの工事費。

 

「C:諸費用」の内訳

諸費用は基本的に、現金で払う必要があります。
1:設計・監理料
設計事務所に設計監理を依頼する費用です。
2:印紙税
契約書を作成する場合に課される税金のことです。
3:登録免許税
土地の取得や新築建物の表示登記、保存登記、抵当権設定登記などの際に課される税金です。
4:不動産取得税
土地や建物などの不動産を取得した場合に課される税金です。固定資産税の評価額によって金額がかわってきます。
5:登記手数料
登記を司法書士に依頼した場合にかかる手数料です。依頼先によって金額は違います。
6:融資(事務)手数料
住宅ローン融資を受ける金融機関に支払う事務手数料です。各金融機関によって金額は異なります。
7:団体信用生命保険
住宅ローンの借入者に対する生命保険です。亡くなった場合に、ローンの残金を保険会社が支払うことになっています。
8:火災保険
住宅ローン融資を受ける場合には、火災保険の加入が義務づけられています。
9:固定資産税
土地建物などの固定資産に着いて、毎年1月1日時点で登記されている所有者に課される市町村税です。
10:都市計画税
対象は都市計画区域の市街化区域内にある土地、建物に限られています。
11:地盤調査費
正確な地盤情報により、適切な基礎構造にする為の調査費用です。
12:引っ越し費
引っ越しの運送費や仮住まいの家賃、トランクルーム貸借料などの費用を指します。
13:式典費
地鎮祭や上棟式、ご祝儀、初穂料などの費用です。
14:家具、備品費
カーテンやブラインド、新規の家具などの費用を指します。
15:物件検査手数料
住宅が、国の建築基準に違反していないかを調査、確認する為の検査費用です。
16:仲介手数料
仲介業者で注文住宅を建てた場合、仲介手数料が必要となります。
17:その他
近隣住民への挨拶や、現場の職人へのお茶菓子代、新築祝いなどの費用のほか、想定外のことが起こった時に対処する費用です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
家作り(注文住宅)は、普通の買い物の様に値段が決まっている訳ではない(建売は別ですが)ので、何にお金が掛かるのかが分かりにくい所があります。

しかし、予算を「土地」「建物」「諸費用」の様に大きな枠で捉え、予算感を持っていると、打ち合わせ時にこだわり部分がブレてしまったり、「諸費用を忘れていた!」などを防ぐことができます。

楽しい家作りを円満に進める為に、費用については、しっかりと把握しておきましょう。

また、最近では、工務店さんやメーカーさんでもFPさんを交えた相談会も多く開かれているので、そちらに参加したり、直接FPさんに相談して、予算を出して見るのも良いと思います。

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