こんにちは。先崎です。
最近、物置小屋を趣味の蕎麦打ち小屋にするというご依頼を頂きました。
少し変わったリフォームですが、設計事務所としての主な作業や建物の工事の状況をご紹介できればと思います。
ゆくゆくは、完成の状態まで・・・。
目次
建物の構造と規模
建物の構造と規模ですが、
構造は、コンクリートブロック造 平屋
築50年くらい
面積は約15㎡です。
元々は、お風呂とトイレがありましたが、長らく物置として使用してきたとの事。
現地調査
まずは、施工担当の監督さんと私と他1人を含む3名で、ヒアリング兼ねて現地調査を行いました。
当初お施主さんは、
「震災の影響で少し建物が傾いているのでは?」
「この建物を解体してプレハブ小屋でも・・・」
と思っていたそうです。
しかし建物を周囲から丹念に目視したところ、亀裂は特に見当たらず、安定した状態であるのではないか?と判断しました。
また、目視では分からない部分、コンクリート強度などは『シュミットハンマー試験』を
後日改めて行うことになりました。シュミットハンマー試験についてはまた後日。
まず、建物の平面や高さ、出入り口や窓の大きさを計測し、臥梁の大きさや状態、建物周辺の地盤の状況を確認しました。
事務所に戻り、測った図面を基に図面を作成して行きます。
先ず、現地調査に基づいて現況の平面図、立面図を作成します。
次にお施主さんが希望する内容に添った提案図を作成します。
計画で重要な点は、使い勝手の良さはもちろんですが、加えて床、壁、天井の断熱化工事の為の納まりも提案します。
外観の重量ブロックの質感をそのままにしたかったので、内断熱にしようと思います。
元々の開口部をについては断熱性能の良い建具に交換します。
また、施主から蕎麦打ちは粉が飛ぶというので、仕上は、汚れても掃除しやすい素材とします。
床:土間に根太フォーム+合板15mm+クッションフロアー
壁、天井:ボード系断熱材+石膏ボード+ケイカル板+EP2
トイレや浴槽は産廃とし、半地下のピットは一部解体し、ブロック壁の廃材で埋めてしまいます。
その上にコンクリートを充填して廻りの地盤より50mm上げて均す事にします。
以上の様な基本計画図を完成させて、お施主さんと次の打合せに行ってきます!
次の打合せ項目は「蕎麦道具の配置、給水、排水、コンセント位置等」です。
次回は、シュミットハンマー試験の内容や試験の様子、打合せから、家具配置、電気計画図等を紹介します。