こんにちは、早田です。
前回までは省エネの等級などについて書いてきましたが、今回は、外皮計算について書きたいと思います。
まず、初期情報として、住宅を建てる地域を確認します。そこで、各地域の等級ごとに「外皮平均熱貫流率(以下、UA値」が決められています。
例えば、私のいる郡山市で断熱等級4を取得したい場合は、UA値が「0.75以下」になることを目指します。
このUA値とは、外皮熱損失量(q)を外皮等面積の合計(A)で割った数値です。この値が小さいほど、断熱性に優れていることを示します。
例えば、約35坪の住宅で、外皮熱損失量q=180(w/k)で、外皮面積A=280(㎡)だとします。
この場合、180(w/k)÷280(㎡)=0.642・・・→0.65となり、基準値の0.75以下で等級4となります。
これが、通常私たちが言っている「外皮計算」です。
簡単に図示すると
上図の壁、天井、窓、床の面積の合計=外皮面積の合計と言います。A=280(㎡)
例えば、外皮面積が同じで逃げていく熱の量が多くなったとします。
qが215(w/k)だった場合はどうでしょう?
UA=215(w/k)÷280(㎡)=0.767・・・→0.77
となり、基準値の0.75以下になりません。
この場合、等級3(基準値1.25以下)となります。
最期に
フラット35などを受けたい場合は、等級4が求められていますので、これではフラット35Sを受けられなくなってしまいます。
こういった場合は、断熱材や窓などの性能を良いものに変えるなどの工夫をしないといけません。