こんにちは、先崎です。
今朝の福島県内はとても寒かったですね。
私の住む町でも雪がちらついていました。
体調を崩さないようにお過ごしください。
さて、前回の記事では省エネラベル性能のラベリングについて書きました。
今回もこの内容について、少しお話ししたいと思います。
ラベリングは、家電だけでなく住宅にもあり、「eマーク」や「BELS」などがあります。
目次
BELS
その中の「BELS」は、建物の省エネ性能について★の数によって評価します。(★~★★★★★)
正式には「建築物省エネルギー性能表示制度」といい、英名称の「Building-Housing Energy-effisiency Labeling System」を略して「BELS」といいます。
省エネ性能が★の数で分かる!これなら性能が一目でわかりますね。
★の基準 ~BEI~
では、★の数は何が基準となって決まるのでしょうか?
これは、BEIと呼ばれる数値で決まります。
BEIとは、他の記事で紹介している外皮計算を行って出る「建物の外皮性能」や「使用する設備性能」を元に算出される「設計一次エネルギー消費量」と「基準一次エネルギー消費量」※1から出る数値です。
「設計一次エネルギー消費量」÷「基準一次エネルギー消費量」=BEI
このBEI数値が小さいほど削減率が高いことになります。
★★★★★ BEI≦0.8
★★★★ 0.8<BEI≦0.85
★★★ 0.85<BEI≦0.9(誘導基準)
★★ 0.9<BEI≦0.85(省エネ基準)
★ 1.0<BEI≦1.1 (既存省エネ基準)
このように数値や文字にすると難しく感じますが、★の表記でラベリングされると建物の省エネ性能の評価が一目で分かります。
弊社ではこのようなBELSの申請業務も行っていますので、省エネ性能を大切にされている方やお客様にご提案されたい方は是非ご相談ください。
※1 一次エネルギー消費量とは、冷暖房、換気、給湯、照明などの設備機器のエネルギーを熱量に換算した合計値のことで、太陽光発電を行っている場合は、その創出量を引きます。また、一次エネルギー消費量は、部屋の種類や床面積によっても変わってきます。
部屋の種類は、
・主たる居室 :リビング、ダイニング、キッチン
・その他の居室:主たる居室以外の居室
・非居室 :上記二つ以外の空間
壁のあるなしや階段の設置位置等も影響を及ぼします。
出典:平成29年度 国土交通省補助事業 住宅省エネルギー技術講習 基本テキスト